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2024.10.05
Q&A SMS基礎知識 トラブル

050番号の格安SIMでSMSが送受信できない時の解決策は?

050番号の格安SIMでSMSが送受信できない時の解決策は?

「050番号のIP電話を使って通話料金を安くしたいけれど、SMS機能が使えないと不便」「SMS機能が使える格安SIMはどうやって選べばよいのだろうか」と考えている人は多いのではないでしょうか。SMS機能のあるIP番号を手に入れる方法はいくつかありますが、費用だけでなく機能の使いやすさも重視する必要があります。この記事では、IP電話の利用とSMSの送受信が快適でお得にできる方法を紹介します。

050番号とは?(IP電話について)

050番号(IP電話)とは、IP(インターネットプロトコル)技術を使い、インターネット回線で通話ができる電話回線のことです。電話番号が「050」から始まるので、通称「050番号」と呼ばれています。2002年にサービスが開始すると、価格面や設備面における導入のしやすさから多くの家庭、企業で使われるようになりました。国内だけでなく、海外への通話料も安く抑えることができ、固定電話、携帯電話(スマートフォン)のどちらにも導入することが可能です。

しかし、「110」「119」など「1」で始まる電話番号やフリーダイヤルにかけることができないため、緊急時の通信方法としては不安が残ると考える人もいます。また、基本的にIP電話ではSMSが利用できません

その他にも通話品質が回線の状況に左右される点や、タイムラグが起きることもデメリットといえるでしょう。
通常の音声通話が回線を占用して音声データのやり取りを行うのに対し、IP電話では音声データを「パケット」という小さな単位に分割して他のデータと混在させながらやりとりします。この方法によってコストを抑えることができる一方で、通話品質においては僅かながら音声電話に劣るといわれています。

無料でSMSを利用できる海外の電話番号では、認証できない場合が多い

SMSが使われるシーンとして、まず思い浮かべるのはWEBサービスに登録する際や、ユーザーID、パスワードを忘れた際などの本人認証ではないでしょうか。そのほかにも、SMSはメールアドレスが分からない人に連絡を取ることができるため、訪問修理や配送を依頼した際に詳細な日時がSMSで送られてくることもよくあります。SMSはさまざまなシーンで使われているため、SMSが利用できないIP電話を使っていると不便さを感じることがあるはずです。

また、SMSサービスが利用できるにも関わらず「携帯電話の電話番号をあまり人に教えたくない」と考えて、認証用のIP電話番号を別に求める人もいます。このように、さまざまな理由で「SMSが利用できるIP電話番号」を必要とする人に重宝されているのが、「textPlus」や「Dingtone」といったIP電話アプリです。

「textPlus」はアメリカの「+1」番号を無料で手に入れられるIP電話アプリです。通話だけでなくSMSのやりとりもできます。登録の際はメールアドレスさえあれば電話番号は必要ありません。
一方で「Dingtone」はアメリカ、カナダ、イギリスの電話番号を無料で取得できるIP電話アプリです。アプリのダウンロードは無料ですが、電話番号を取得する際には年間数100円の料金がかかります。電話の転送や、SMSの利用が可能で使い勝手がよいのが特徴です。

いずれもIP電話でありながらSMSの利用ができるため、認証用として取得したいと考える人が多くいます。しかし、日本のWEBサービスの中には日本の電話番号が求められるケースもあり、その場合は「textPlus」や「Dingtone」で手に入れた海外の電話番号では認証ができません。エラーが表示されて、先に進めないケースが多数報告されているため、特に認証用として用いるには不向きだと考えられるでしょう。

格安SIMにプランを追加することでSMSの利用ができる

上記を踏まえて、SMSを利用する場合は認証用としても確実に利用できるサービスの方が良いでしょう。この場合、格安SIMにSMS機能を付けて契約する方法が最も得策です。docomo、au、SoftBankといった大手キャリア同様に安定したSMSを利用することができます。

SMS機能付きの格安SIMを使う場合、月額料金と送信料がかかりますが、月額料金は100~150円程度ととても安く、送信料1通(70文字まで)は大手キャリアのSMSを利用する際と同じ3円です。受信には料金がかかりません。

格安SIMのプランは主に3種類

通話機能付きSIM SMS付きデータ通信SIM データ通信専用SIM
・データ通信
・SMSの送受信
・通常の音声通話
・データ通信
・SMSの送受信
・(IP電話であれば可能)
・データ通信
・(IP電話であれば可能)

格安SIMを契約する際には、「通話機能付きSIM」「データ通信専用SIM」「SMS付きデータSIM」から選ぶことができます。

通話機能付きSIMは、音声通話、SMSの送受信、データ通信が可能です。次に、データ通信専用SIMにはSMS機能が標準搭載されているタイプと、後付けするタイプがあります。IP電話はデータ通信で行えるので、必ずしも通話機能付きSIMを契約する必要はありません。特に、050から始まるIP電話番号とSMSが使えればよいならデータ専用SIMにSMS機能を付ければ十分です。

また、SMS機能には音声用の回線を認識するという役割もあります。SMS機能のないSIMカードを使うと圏外だと判断されて接続先を探し続けるためバッテリーの消費が速くなるケースもあります。スマートフォン自体を使いやすくするためにも、SMS機能付きのSIMは有効です。

au回線を用いた格安SIMサービスならSMSが標準搭載されている

格安SIMを提供している携帯電話サービス事業者を「MVNO」といいます。MVNOは、基地局や交換器などの通信設備を持たず、大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しており、MVNOのスマホを格安スマホ、SIMを格安SIMと呼んでいます。

通話機能付きSIMならどの回線の格安SIMを選んでもSMSを利用することができますが、場合によってはデータ専用SIMでもSMSの利用が可能です。au回線を使用しているMVNOの格安SIMは、データ通信専用SIMでもSMS機能が標準搭載されています。

加えて現在auを利用している人であれば、au回線を使用した格安SIMに乗り換える場合、SIMロックの解除をせずに続けて使うことができる利点もあります。

まとめ

050番号でSMSを送受信するためには、海外製アプリを利用するか、格安SIMのオプションなどでSMS機能を付ける必要があります。
ただし日本のサービスの中には日本の電話番号でのみ認証を受け付けているものもあるため、海外製アプリを利用してSMS認証を行えない場合もあります。
SMS認証も行いたい場合は、格安SIMにSMS機能を付けておくことが必要です。

谷岡 俊介

(株)メディア4u 運営グループ 制作ディレクター

大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業後、デザイン会社にてグラフィックデザイン、WEB制作会社、システム開発会社でWEBデザイン/UIデザイン、販促支援サービス会社でデザインチームリーダーを経て、2015年より現職。
WEBデザインはもちろん、HTMLコーディング、Wordpress構築、JavaScriptを使ったフロントエンドUI構築も行ないながら、メディアSMSサイトの記事執筆、運営に携わる。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です。