SMSが送信できない時の解決方法
SNSやメールなど人と人とをつなぐコミュニケーションツールは年々多様化しています。その中の一つであるSMSは独自のメリットを持っているため、プライベートだけでなくビジネスの場でも重宝されているのです。そんなSMSも何かの原因で送信できなくなることがあります。ここでは、SMSが送信できないときに考えられる原因と解決方法を紹介します。
Contents
まずは自分宛てにSMSをテスト送信してみる
SMSが送信できないトラブルについて解説する前に、まずSMSに関する基礎知識をおさらいしておきましょう。
SMSとは「Short Message Service」の頭文字を取ったもので、携帯電話の電話番号を宛先にしてメッセージを送受信するサービスを指します。SMSはメールのように写真や動画を送ることはできませんし、一度に送信できる文字数は最大670文字までと制限もあります。
一方で、SMSは送受信するための専用アプリを後からインストールする必要がありません。SMSの魅力は、携帯端末にプリセットされているアプリを使って簡単にメッセージのやり取りができる手軽さにあるのです。
SMSを1通送信するのにかかる料金は、送信するメッセージの文字数で変動します。携帯電話同士でやり取りする場合、全角70文字までは3円、134文字までは6円と徐々に増えていき、最大送信可能文字数の全角670文字のメッセージは30円で送信できます(全て税抜)。一方でSMSの受信料は無料です。
SMSは個人間のやり取りだけでなく、ビジネスシーンで使われることもあります。その最たる例がSMS認証です。
SMSは携帯電話ごとに1つしか割り当てられない電話番号を宛先にして送られるため、個人を特定するユーザー認証を行うのに適した連絡手段だといえます。
私たちの生活に密着したコミュニケーションツールであるSMSも、トラブルと無縁ではありません。最もメジャーなSMSトラブルの一つが「SMSを送信できない」というものです。
この原因を突き止めてトラブルを解消するには、まず自分を宛先にしてテスト送信を試してみると良いでしょう。このテスト送信を行うことで、SMSが送信できない原因が送信側にあるか受信側にあるかを振り分けられます。
SMSが送信できない理由① 受信側がSMSを利用できない
テスト送信を行った結果、受信側に問題があることが判明したら、まず受信側がSMSを受信拒否している可能性を疑いましょう。
キャリアによって用意されている受信制限はさまざまです。受信制限としてイメージしやすいのは、SMSで送られてくるメッセージをすべて受信しない一括拒否設定や、個別の電話番号を指定して受信を拒否する個別番号拒否設定でしょう。特に個別番号の拒否設定は、連絡を一切取りたくない相手がいる場合に重宝します。
これら以外にも、URLや電話番号が記載されているメッセージを拒否するものや、同じキャリアから送信されたSMS以外をすべて拒否するもの、海外から送信されたSMSを拒否するものなど、様々な拒否設定が存在します。
これらの拒否設定の多くは、ウイルス感染やワンクリック詐欺などを防止するために設けられているものです。
もしSMSにURLや電話番号を記載していた場合は、それを削除してもう一度送信してみましょう。
SMSが送信できない理由② 受信側が格安SIMを利用している
受信側が格安SIMを利用している場合、SMSが送信できないことがあります。
格安SIMとは、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる企業が提供している通信サービスのことです。MVNOは、大手通信キャリアが持っている通信回線の一部を借り、手頃な価格で利用できる通信プランを提供しています。
格安SIMの通信プランは大きく3種類に分けられます。インターネットと音声通話を利用できる「音声通話機能付きプラン」、音声通話機能が付いておらずデータ通信とSMSが利用できる「SMS機能付きプラン」、データ通信のみで音声通話とSMSは利用できない「データ通信専用プラン」です。
SMSを送信できなかった相手が格安SIMユーザーの場合、データ通信専用プランを契約している可能性があります。データ通信専用プランの利用者ではSMSを利用できないため、別の連絡手段を使ってコミュニケーションを取りましょう。
SMSが送信できない理由③ 送信できる文字数を超過している
先述した通り、SMSで送信できる文字数の上限は全角で670文字、半角英数字のみなら1530文字となっています。
もともと同じキャリアのユーザー間でのやり取りであれば、全角670字までのSMSが送信可能でした。しかし異なるキャリアのユーザー間でやり取りを行う場合は全角70文字が上限だったのです。
2019年9月から異なるキャリア同士のSMSでも全角670文字まで送信可能になりましたが、現在でも古い機種のスマホやフィーチャーフォン(ガラケー)では全角70文字までしか送信できません。ちなみに、これらの端末に全角70字を超えるSMSを送信すると、何通かに分割されて届くようになっています。
端末によっては670文字以上の入力を制限して文字数の超過を未然に防いでいるものもありますが、念のため670文字を超えた長文のメッセージを送ろうとしていないかチェックしましょう。
SMSが送信できない理由④ 1日に送信できる通数を超過している
SMSは1日に送信できるメッセージの数にも上限があるのです。1日に送信できるSMSの通数はキャリアごとに異なり、docomoは200通未満、SoftBankは200通を上限としています。
auも1日で送信できるSMSの通数は200通ですが、auの場合はこれに加えて月ごとの最大送信可能通数も決まっています。auに加入してから3か月までのユーザーは月3,000通、加入から4か月以上のユーザーは月6,000通が上限です。
SMSで多くのメッセージをやり取りしたい人にとって、この1日もしくは1か月単位で設定されている通数制限は疎ましいものかもしれません。しかしこれにはSMSでの迷惑メールを抑制する目的があります。SMSを使って迷惑メールを送信している業者は大量のSMSを無作為に送信しているため、1日あたりの通数制限を設けることで迷惑行為を抑制しているのです。
SMSが送信できずに困ったら、1日もしくは1か月の送信可能通数を超過していないかチェックしましょう。
また、このとき注意すべきなのが70文字ごとに1通としてカウントされるということです。1通のメッセージで670文字を送信した場合、70文字のメッセージ約10通分に当たるため、送信可能通数のカウント上では10通と計算されます。
「大した数のメッセージを送っていないのに送信可能通数が上限に達してしまった」という方は、長文のメッセージを送っていないかも合わせてチェックしましょう。
SMSが送信できない理由⑤ 国際網接続を利用している
ビジネスでSMS配信サービスを活用している場合、「国際網接続」が採用されているとSMSの到達率が低くなる可能性があります。国際網接続とはSMSの送信方式の一つで、海外の回線網を経由してSMSを送るものです。海外の回線を利用するため送信単価が安く、大量にSMSを配信したい企業に向いています。
この国際網接続と対になっているのが「キャリア直接接続」と呼ばれる方式です。キャリア直接接続とは、日本国内にある大手通信キャリアによって高い到達率が担保された経路を通じてSMSを送信する方式のことで、「国内直収接続」と呼ばれることもあります。
国内キャリアと直接接続しているため、「メディアSMS」など到達率99.9%を誇っているサービスもあるなど国内ユーザーへの到達率が高い水準で安定しているのが特徴です。
日本国内の通信キャリアが提供しているSMSには、海外から送信されたSMSを拒否する設定が備わっています。国際網接続で送信されたSMSはこの受信拒否設定に引っかかるため、ユーザーのもとに届かなくなってしまうことも多いのです。
そのためビジネスでSMS配信サービスを利用する場合はキャリア直接接続を採用しているサービスを選ぶと良いでしょう。
まとめ
今回紹介したように、SMSが送信できない背景にはさまざまな原因が隠れています。SMSが送信できないときは、まず自分宛てにテスト送信を行い、原因が送信側と受信側どちらにあるのかを突き止めましょう。その上で受信側に問題がある場合は、受信側のSMS受信拒否設定の状況や格安SIMの契約プランを確認します。送信側に問題がある場合には、送信可能文字数や送信可能通数の上限を超えていないかチェックしましょう。
もしビジネスでSMS配信サービスを利用している場合は、送信方式を確認してください。国際網接続はユーザーへの到達率が低い傾向があるため、国内ユーザー向けにSMSを送信するならキャリア直接接続を選択すると良いでしょう。
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