進化系SMS「RCS」とは?法人用途でも注目のメッセージサービスを解説
「RCS」とは「Rich Communication Services(リッチ コミュニケーション サービス)」の略で、Googleが中心になって進めているメッセージサービス(規格)」のことです。国内ではNTTドコモ、KDDIau、ソフトバンクが推進する「+メッセージ」です。
近年はSMSの進化系のメッセージサービスとして、注目されています。
RCSのポイントは、ほかのメッセージサービスにはない多様な機能。ビジネスシーンでも活用でき、すでに成果を上げている企業もあります。
そこでこの記事では、RCSの主な機能やほかのメッセージサービスとの違い、活用するメリット・デメリット、活用法などについてご紹介します。
RCSの活用を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
詳しくはこちらをご覧ください。
Contents
進化系のメッセージサービス「RCS」とは?
RCS(リッチコミュニケーションサービス)とは、スマートフォンなどを使ってメッセージの送受信ができるサービスです。
メッセージの送受信以外にも、さまざまな機能を備えており、SMSやMMS以上に使い方の幅が広い進化系のメッセージサービスといえます。
RCSの主な機能
RCSには、ほかのメッセージサービス以上に、さまざまな機能が備わっています。
【RCSの主な機能】
- 長文メッセージの送受信
- チャット(グループチャット含む)
- 動画や画像の送受信
- コンテンツや位置情報の共有
- 音声メッセージの送信やビデオ通話
これらを利用することにより、プライベート用のツールとしてだけではなく、企業とユーザーを近距離で結ぶコミュニケーションツールとして活用の幅が広がっています。
現在、BtoCのコミュニケーションツールとして使われているSMSも、今後はRCSへと移行していくことも予想されます。
ほかのメッセージサービスとの違い
携帯電話を活用したメッセージサービスはRCSのほかにも複数あります。それぞれRCSとは異なる特徴があるため、用途に合わせた活用がおすすめです。
「LINE」「SMS」「MMS」について、特徴や機能を確認しておきましょう。
RCSのメッセージサービスのメリット
このようにRCSには、多くの機能が備わっていますが、さらにRCSには、これまでのメッセージサービスにはないメリットがあります。
到達率・開封率が高い
RCS最大のメリットは、到達率・開封率の高さです。RCSは、元々プリインストールされている携帯電話も多く、到達率が非常に高いメッセージサービスです。
また受信したRCSメッセージは、開封される割合が高く85%以上にもなるといわれています。
これらの割合の高さを活かせれば、ビジネスでも顧客を大幅に増やす、売り上げを上げるなど、高い効果も期待できるでしょう。
業務の効率化が図れる
RCSは、複数名でやり取りをする場合、グループを作成して同時にやり取りができます。
友人同士だけでなく、社内で業務上共有しておきたい事柄やデータも共有できるため、個別にやり取りする手間を省くことが可能です。
ビジネス上でも、ユーザーへのサービスをRCSで一元管理することで、社員の労力やコストを削減できるうえに、ユーザーの満足度の向上も図れます。
使える文字数が多い
SMSに比べ使える文字数が多く、長文を送信する際に便利です。とくに+メッセージの場合、最大で全角2,730文字送信でき、SMSの最大全角670文字と比べ約4倍の文字数を送ることが可能です。
安全性の観点から顧客の信頼を得やすい
RCSは、安全性の高さでも定評があります。安全性が高いといわれる主な理由は以下のとおりです。
- 企業がアカウントを開設する際には審査が必要とされている
- ドコモ・au・ソフトバンクが手がけており(+メッセージ)、安全な通信環境が構築されている
認証を受けたアカウントには「認証済みマーク」が表示されるため、受信者側のユーザーは認証済みマークの有無を確認することで、発信者が信頼できる企業であるか否かを判断できます。その結果、開封率や反応率がさらに高まるといった好循環を生みます。
RCSのメッセージサービスのデメリット
とはいえ、RCSを活用する際には注意しなければならないこともあります。ユーザーの信用問題にもかかわる恐れもあるため、理解したうえで活用しましょう。
利用できるキャリアが限られる
国内で多くのユーザーがいるRCSといえば「+メッセージ」ですが、これはドコモ・au・SoftBank以外のキャリアでは利用できません。そのため、ほかのキャリアを利用しているユーザーは、これらのサービスを利用できないのが現状です。また、Androidスマートフォンにはすでにプリインストールされていますが、国内で大きなシェアを持つiPhoneでは、ユーザーがダウンロード、インストールする必要があります。
しかし海外では、キャリアに関係なくRCSの利用ができる国もあることから、今後は国内でも全てのキャリアに対応したRCSが普及する可能性も十分考えられます。
セキュリティ面に注意が必要
安全性が高いといわれるRCSですが、Wi-Fi経由でインターネットに接続した場合は、そのセキュリティ面に不安があります。自宅以外のオープンネットワークを利用した場合などは、悪意ある第三者により、通信の傍受や内容の改ざんなどが行われる恐れもあるでしょう。
RCSメッセージサービスの利用料金
RCSの送信には電話番号を活用します。相手が携帯電話の端末やキャリアを変更しても、電話番号さえ変わらずRCSが使えるキャリアであれば、メッセージの送信が可能です。
通信は回線交換方式のSMSとは異なり、インターネットのデータ通信(パケット通信)を利用します。1回1回の送受信に費用はかからず、データ量によって費用が変わります。また、Wi-Fi 経由でメッセージの送信も可能です。
国内のRCSサービス
国内では2018年より、RCSのサービスが始まりました。現在利用されているRCSの主なサービスは以下の2つです。
それぞれどのようなサービスなのか、ご紹介します。
+メッセージ(プラスメッセージ)
「+メッセージ」は、国内の大手携帯電話キャリアである「ドコモ」「au」「SoftBank」の3社が提供しているサービスです。2022年10月末の時点で利用者が3,250万人を突破しています。
2019年以降のAndroidスマートフォンにはすでにプリインストールされているほか、アプリの無料ダウンロードも可能です。最大2,730文字のメッセージの送信ができ、SMSで長文を送ることに苦労した方にも便利です。
複数人で同時にメッセージのやり取りができるほか、企業と直接やり取りもできます。主要携帯電話キャリアで利用できることや利用者数の多さから、ビジネスシーンでの活用にも注目されています。
Rakuten Link(ラクテンリンク)
「Rakuten Link」は、楽天モバイル利用者向けのコミュニケーションアプリで、こちらも無料でダウンロードできます。
Rakuten Link同士であればメッセージ・写真・動画・ファイルが無料で送受信できます。また、Rakuten Linkを使えば固定電話を含み国内通話のほとんどは無料でかけられるサービスやウォレット機能など、+メッセージにはないサービスがあることも特徴的です。
Rakuten Linkの利用者数は発表されていないものの、楽天モバイルの携帯キャリアサービス契約者数は2023年8月に500万回線を突破しています。
ビジネスシーンでのRCSの活用法
このようにRCSは手間をかけずコストも抑えられることから、ビジネスシーンにも有効です。
例えばRCSを活用した、次のようなサービスが考えられます。
企業側は、顧客と直接やり取りができるだけでなく、顧客分析に利用することも可能です。また、AIの活用で、よりユーザーへのサービスを強化することもできるでしょう。SMSに慣れているユーザーはRCSの導入にも抵抗が少ないため、活用により顧客拡大のチャンスもあります。
すでにRCSの活用で結果を出している企業もあり、今後はますますビジネスシーンでの利用が増えていくでしょう。
メディア4uの法人向け「+メッセージ」配信サービス
「メディア4u」では、法人向け「+メッセージ」配信サービス「Media SMS ∞ RCS HYBRID」をご提供しております。
「Media SMS ∞ RCS HYBRID」では「+メッセージ」を法人利用する場合に必要な「公式アカウント」の取得を代行し、アカウントの管理をサポートします。「+メッセージ」をご利用でないお客様へもSMSでの補完送信が可能な「フォールバック機能」で配信可能です。
「SMSやRCSを運用したいものの、ノウハウがない」とお悩みの法人様も、Media SMSの運用で培った技術でサポートいたしますのでご安心ください。お客様への高い到達率をご希望の法人様は、3,250万人のユーザーをかかえる「+メッセージ」さらに非利用者へのSMS送信が可能な「Media SMS ∞ RCS HYBRID」を、ぜひご検討ください。
まとめ
RCSは、SMSやMMS以上に、多くの機能を装備した進化系メッセージサービスです。
その到達率や開封率の高さ、充実した機能性からビジネスにも活用する企業が増えています。今後はますます利便性が高まり、利用者が増える可能性も高いでしょう。
まだ国内においては環境が未整備の部分はありますが、現時点から情報を集めておくことは重要だと思います。ぜひ、弊社までお問い合わせください。
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