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2022.01.27
SMS活用例 SMS配信 ショートメッセージ 注意 詐欺対策

携帯会社(キャリア)の詐欺SMSへの対策機能が提供開始

携帯会社(キャリア)の詐欺SMSへの対策機能が提供開始

昨今、国内において消費者に不正なSMSを送り、詐欺をはたらく悪徳業者の存在が問題になっております。2020年1年間での発生件数が224,676件(2019年通年の約4倍)となった。さらに2021年12月には63,159件/月の被害が報告されており、1ヶ月間で2020年の4分の1に達しており、その数は増加の一途になっています。SMSはメールと比較して本物と誤認されやすい傾向があるため注意が必要とされています。
この社会的問題となるような状況に、いよいよ携帯会社(キャリア)が対策機能、防御機能を提供することになりました。その背景と機能内容をここでは解説していきます。

不正なSMSの手口と対策

まず、SMS詐欺とは、実在する宅配業者や通販サイトなどを装い、金銭や個人情報を騙し取る行為です。あなたは、身に覚えのない番号からSMS(ショートメッセージ)が届いたことはありませんか? スミッシング(SMSフィッシング)と呼ばれるもので、ユーザーの気づかないうちに個人情報を送信させたり、課金をする詐欺行為にあたります。

相手の関心を惹くような文面が掲載されており、SMS文章内のURLリンクから本物そっくりの偽サイト(フィッシングサイト)に誘導し、個人情報やID・パスワードを入力するよう促されます。フィッシングサイトで個人情報(電話番号・認証コード、ID・パスワード)を送信するとECサイトで不正利用されたり、スマホが遠隔操作され、SMS詐欺の発信元(加害者)にされる等。

記載されている電話番号への架電も注意です。反応したユーザーということで、犯罪者に電話番号が知られてしまい、その後色んな手口、手法でのアプローチされる可能性があります。

特に2018年頃から、宅配業者を装った手口が見受けられるようになりました。また、宅配業者以外に次の業者・団体を騙った事例も複数報告されています。

  • ・NTTドコモ・楽天モバイル・ソフトバンクなど通信事業者
  • ・銀行やオンライン決済サービス
  • ・日本通信株式会社をかたる架空の会社
  • ・自治体を装った公的な案内

不正SMSの特徴と事例

不正SMSの特徴として、送信元がAmazon、DOCOMO、Softbank、といったアルファベットでの表示になっているものが多くあり、それによって消費者が本物と思い込み、中のURLをクリックしてしまいます。

友達の携帯電話番号から送られてきたので、やはり本物と思い込み、中のURLをクリックしてしまった。これは不正アプリをダウンロードしてしまった友達の携帯より犯罪者が踏み台にして送る手法です。

実は、アルファベット表示できるのは、海外のSMS事業者のサービスです。この海外SMS事業者のサービスが犯罪の温床になっている状況なのです。国内キャリアへの直接接続している事業者は実在する電話番号又は専用コードで送られること、またキャリアへの申請登録時に審査を行なっているので、国内の直収設計のSMS送信サービスでは、犯罪に利用されることはありません。弊社メディア4uは後者になります。

携帯会社(キャリア)の詐欺SMSへの対策機能について

SMSを使ったフィッシング詐欺「スミッシング」による被害を防止するために、ドコモとソフトバンクが具体的な機能、サービスを提供。不正なアプリのダウンロードやフィッシングサイトに誘導するURLなどを含むSMSや、キャリアなどをかたる“なりすましSMS”などを判別してシャットアウトする機能。申し込みや利用開始の手続きは不要で、使用料も無料です。ahamo(ドコモ)やLINEMO(ソフトバンク)などのサブブランドのユーザーにもサービスを提供。

ドコモ

「危険SMS拒否設定」を各種情報源やデータを元に解析、危険なサイトに誘導するSMSかどうかについて、発信元情報やSMS文章に基づいてネットワーク上で自動判定し、ユーザーの受信を自動的に拒否する機能を提供する。
(2022年3月中旬予定)

ソフトバンク

提供する新機能は、以下

  • 差出人をソフトバンクなどと詐称したSMSを拒否する「なりすましSMSの拒否」
  • 機械学習により迷惑SMSかどうかを解析して拒否する「迷惑SMSフィルター」
  • アンケートへの回答依頼
  • 本文にURLを含んだSMSを拒否する「URLリンク付きSMSの拒否」

※この他に、SMSの発信元番号を受信を許可・拒否できる機能は既存であったが、アルファベットの発信元についても、拒否できるよう設定対象を拡大。
(2022年春から提供予定)

企業・組織から送るSMSへのユーザー安心感の醸成

今回キャリア自体が、詐欺SMS、不正SMSへの対策機能を提供することで、ユーザーは企業等から受け取るSMSへの安心感が生まれます。法人向けSMS市場から見れば、クリーン化されることで、その有用性を一層アピール、提案できることになります。弊社メディア4uでは、法人向けSMS送信サービス「メディアSMS」を運営・提供しています。これらSMS市場のクリーン化により、より一層企業様などにSMSの用途提案をしていけると考えており、そのサービス機能追加、関連サービスの開発を今後強化していきます。

Mika Kikuchi

大手広告代理店でビッグデータを扱う部門で多くの企業のデータ分析を担当。
その経験からメディア4uでは営業企画やマーケティング業務を行いながらメディアSMSサイトの記事執筆、運営に携わる。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です