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2020.10.01
RCS SMS活用例 SMS送信方法 SMS配信 ショートメッセージ 連絡ツール

SMSって今後どうなるの?RCSとは?

SMSは世界的にみてどうなの?

SMSは、世界共通のテキストメッセージ・サービス規格

SMS(ショートメッセージサービス)とは、携帯電話同士で短いテキストメッセージが送受信できるサービスです。送りたい相手の携帯電話番号を設定して、日本語(2バイト言語)なら70文字、アルファベットや数字等(1バイト文字)なら140文字程度までのメッセージを送信することが出来ます。SMSの通信技術は、欧州電気通信標準化協会(ETSI)が国際標準規格に採用したことで、ほぼ世界共通のテキスト・メッセージサービス規格となりました(日本を除く)。国際電気通信連合(ITU)によると、全世界で2010年に発信されたSMSの総数は、6.1兆通に達しています。

日本のSMS市場は?

日本でのSMSサービスの市場、用途開発は始まったばかり

ただ、日本では第2世代の携帯電話で複数の方式が並立したこともあり、テキストメッセージもキャリア毎に独自の仕様が採用され、2011年7月までは同じキャリア同士でのやりとりしかできませんでした。現在では国内のキャリア間でも相互接続が開始され、国際規格に則ったことで海外のキャリアへのSMS接続も可能になりました。海外の状況に対し、ほぼ10年遅れての実現であり、ここにも日本のガラパゴス問題が影響していたといえます。

現在、日本の国内キャリアは国際SMS規格に合わせており、ほぼ、国内の携帯電話所有者全員にSMSを送信可能になっています。また、MVNOについても3キャリアの回線を借りてサービスを提供しており、これらMVNOキャリアにもSMSが送信可能です

SMSは使えるの?

SMSの進化版といわれるRCSの現実、今後の日本での展開

RCS(リッチコミュニケーションサービス、Rich Communication Services)は、SMSに続く標準的なコミュニケーションと目されているサービスです。

RCSの仕様は、携帯電話事業者の業界団体であるGSMA(GSM Association)の「RCSグループ」で標準規格としての普及促進が行われるようになっています。2016年11月に相互運用性を定めた「Universal Profile」の初版が策定されてからRCSに対応するキャリアが急増しました。この仕様に準拠したアプリを使うことで、携帯電話番号をベースに世界中のスマートフォンでお互いにマルチメディアメッセージやチャットなどが可能となるというものです。またRCSは海外では、既に商用サービスとしても利用されており、2018年2月現在、世界17カ国22のネットワークにわたって相互にメッセージのやりとりや、グループチャット、ファイル共有ができる状態になっています。

ただ、RCSが広がるためには、いくつか課題があります。いわゆる各ビッグプレイヤーの思惑の存在です。RCSは、GoogleがAndroidプラットフォームをベースに積極的な取組みをしています。一方で、AppleのiOS(iPhone)には既にiMessageというRCSと同様の機能を持ったアプリが標準搭載されていますが、RCSには準拠してません。GSMAは、通信事業者(キャリア)、端末メーカー、OSメーカーが参画する組織で、それぞれレイヤーの違う大きなプレイヤーの調整に時間を要している状況です。日本では、3キャリアがRCSに準拠した共通規格で「+メッセージ」アプリをリリースしました。これにより各キャリアから販売されるAndoid端末は、+メッセージアプリがプリインストールして市場に出ていっています。日本は、iPhoneのシェアが非常に高い世界でも特異な市場ですので、Apple(iPhone)の出方次第で、RCSをベースとした市場が形成されるスピードも決まってくると考えられます。

日本でのRCSは、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの大手携帯電話3社が進める「+メッセージ (プラスメッセ―ジ)」です。3社が+メッセージに対応する通信サービスを本格的に拡大したのは2021年秋以降。KDDIはそれまでのauとpovoに加え、同年9月からUQモバイルやKDDI回線を使うMVNOでも+メッセージを使えるようにしました。NTTドコモも2021年11月からドコモ回線を使うMVNO向けに+メッセージを開放。ソフトバンクも2022年6月にワイモバイルとLINEMO、ソフトバンク回線を使うMVNOで利用可能にしました。2022年12月時点では、利用者数が3000万人を突破したと発表されています。

そして、Appleがメッセージングサービスの標準規格である「RCS(リッチコミュニケーションサービス)」を2024年後半にサポートすることを発表しました。RCSは電話番号でメッセージを送受信できるSMS(ショートメッセージサービス)や画像や動画などを含むメールを送受信できるMMS(マルチメディアメッセージングサービス)の進化版で、文字情報や画像だけでなくファイル転送やコンテンツ共有など、より機能性豊かなメッセージ送受信が可能です。
なお、Appleは来年後半のソフトウェアアップデートによってRCSをサポートするとのことで、恐らく、2024年秋にリリースする「iOS 18」で正式にサポートされるものと予想されます。

RCSは、そのリッチなコミュニケーション機能やキャリア間の相互互換性の高さから高度なサービスを実現するプラットフォームになる可能性を秘めています。
メディア4uでは「Media SMS∞RCS hybrid」を用意しています。SMSのリーチとRCSのリッチコミュニケーションで、クライアントのコンタクト支援、コミュニケーション支援を行なっていきます。

谷岡 俊介

(株)メディア4u 運営グループ 制作ディレクター

大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業後、デザイン会社にてグラフィックデザイン、WEB制作会社、システム開発会社でWEBデザイン/UIデザイン、販促支援サービス会社でデザインチームリーダーを経て、2015年より現職。
WEBデザインはもちろん、HTMLコーディング、Wordpress構築、JavaScriptを使ったフロントエンドUI構築も行ないながら、メディアSMSサイトの記事執筆、運営に携わる。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です。