販促領域で広がるSMSを活用したマーケティング施策とは?
近年注目を浴びている「SMSマーケティング」は、電話番号でメッセージを配信でき、高い開封率が特長のマーケティング手法の一つです。
とくに販売促進(以下:販促)分野で高い効果を発揮するとされており、幅広い目的に向けて活用できます。
本記事では、SMSマーケティングに関する基礎知識や利用方法、成功事例をまとめました。
さらに、ビジネス効果を高める戦略のポイントもご紹介します。
SMSマーケティングの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
SMSマーケティングに関する基礎知識
初めに、SMSマーケティングに関して知っておきたい知識をまとめました。
効果的にマーケティング施策として導入するのであれば、まず基礎知識やメリット・デメリットを理解することが大切です。
SMSマーケティングとは?
SMSマーケティングとは、SMS(ショートメッセージサービス)を活用したマーケティング施策であり、電話番号を宛先にしてメッセージを送れるのが特長です。
一般的なEメールなどと比べて、到達率や開封率が高く、マーケティング業界でも大きな注目を浴びている手法の一つとされています。
ユーザーを自社のWebサイトに誘導して、問い合わせなどの行動を促したり、新商品やイベントの情報を提供して告知したりと、効果的なマーケティング活動が可能です。
SMSマーケティングの3つのメリット
ここでは、SMSマーケティングのメリットをご紹介します。
従来のメールマガジンなどの手法と比較して、どの点に優れているのかをみてみましょう。
①到達率・開封率が高くCVにつなげやすい
「SMS」の開封率は90%以上とされており、効果的なアプローチが可能なことから、CV(顧客による問い合わせや申し込みなどの行動)につなげやすい点がメリットです。
SMSに対して多くの顧客は「電話番号を知っている信頼できる相手から届いた」と認識しています。
さらに、SMSの通知はスマートフォンにポップアップ表示されるため、メッセージが届いたと認知されやすい点も、高い開封率を維持している理由でしょう。
また、電話番号宛てに送れるため、従来のメールマガジンなどに比べて顧客に情報が届く確率も高くなります。
電話番号は、メールアドレスのようにすぐに変更されることは少なく、宛先不明による未達が少ないことが理由です。
その上、電話番号はメールアドレスなどと比較してリアルな売り場や小売店でも情報が取得しやすく、誤記が少ないことも特長として挙げられます。
結果として、SMSは到達率・開封率が高く、問い合わせやサービスの利用などのアクション(CV)につなげやすい手法といえます。
②費用対効果が高い
SMSは、費用対効果が高い手法といわれています。
SMSは1通ごとに送信料が発生し、10~20円ほどが相場です。
一見送信コストが高いように感じますが、内容は短いメッセージでよいため作成の手間が少なくて済みます。
さらに、開封率が高いことからCVにつなげやすく、送信コストがかかったとしても費用対効果は上がると考えられます。
③ターゲット層が幅広い
SMSは、スマートフォンを所有している顧客がターゲットとなるため利用者が多く、幅広い範囲に情報を発信できます。
ちなみにフィーチャーフォン(ガラケー)にも送れますが、最大文字数が少ないため注意が必要です。
LINEやSNSを使ったマーケティングでは、対象サービスの利用者に限定されてしまい、アプリを利用していない顧客にはアプローチできません。
その点SMSは、電話番号さえ知っていればメッセージを配信できるため、より多くの顧客へアプローチできるのです。
SMSマーケティングの3つのデメリット
次は、SMSマーケティングのデメリットをご紹介します。
デメリットをいかにカバーできるかが、マーケティング成功のカギとなるでしょう。
①文字数に制限がある
SMSは、送信できる文字数に制限があります。
以前は70文字まででしたが、現在は全角670文字まで可能です。
ただし、機種や携帯キャリアによって、文字数の制限が異なる場合があります。
必要な情報を簡潔にまとめつつ、魅力的なメッセージを配信するスキルが求められます。
SMSを送る目的を明確にして、配信内容を検討するとよいでしょう。
②画像やファイルなどテキスト以外は送れない
通常SMSでは、画像や動画などのファイルデータは送れません。
そのため、テキスト以外で情報を伝えたい場合は、リンクを挿入して、サイトへ誘導する必要があります。
顧客の導線が明確になっていないと、Webサイトや商品紹介ページ(LP)などに誘導できないため、注意しましょう。
しかしなかには、SMS配信サービスなどの機能を活用することで、画像やファイルデータが送れるようになります。
例えば、メディアSMSでは「ファイルアップロード機能」を用いることで、画像やファイルデータをURL化して送信することが可能です。
③件名を入れられない
SMSでは件名を設定できないため、メールのように件名で顧客の興味を引くことはできません。
メッセージを開封してもらうまでは、伝えたい情報を伝えられない点はデメリットといえるでしょう。
ECサイトでのSMSマーケティングの利用方法と目的
SMSマーケティングは、主にECサイト(電子商取引を行うWebサイト)などで役立ちます。
しかしなかには、業務の効率化として導入する企業もあり、幅広い場面で活用できる手法といえるでしょう。
SMSマーケティングの利用目的
SMSマーケティングは、さまざまな場面で活用できます。
具体的には、以下の目的に沿った施策の実施が可能です。
- 新商品や新サービスの案内
- キャンペーンの案内
- セールやイベントの告知
- 定期購入の案内
- お客様アンケートの実施
- 休眠顧客の掘り起こし
- クーポンの配布
- 来店顧客のフォロー
- 本人認証のお願い
- 緊急時の連絡手段
上記のように、自社の商品やサービスの案内をはじめ、あらゆる情報の提供や個人宛ての連絡などにも利用できます。
SMSでは文字数が制限されるため、伝えたい情報の要点をまとめ、詳細はリンク先のURLへ誘導するのが基本の流れです。
また、高い開封率を利用して、本人認証の依頼など重要アクションへの誘導や、緊急時の個別連絡などにも活用できます。
SMSマーケティングを導入する方法
SMSマーケティングを導入する場合は、計画性を持って正しい手順で進めることが大切です。
ここでは、SMSマーケティングを導入する流れを説明します。
SMS配信の許可を取る(オプトイン)
SMSの配信は、許可を得た顧客にしか送れません。
これは「特定電子メール法」が関係しており、SMSによる広告・宣伝メールを配信する場合は承諾を得るのが必須です。
承諾を得ずにメッセージを送り続けた場合、法律違反となり罰則の対象となるため注意してください。
メディアSMSでは双方向SMSシステムを用いて簡単にオプトインを取得することができる、新しいキャンペーンシステムを提供しています。
このキャンペーンシステムでは、広告や紙媒体に専用のショートコードや電話番号を記載し、ユーザーにSMS送信または架電のアクションを促すことでオプトインを取得し、その後の販促メッセージ配信にスムーズに移行することができます。
詳細についてはこちらのフォームからお気軽にお問合せください。
配信するタイミングを決める
SMSの配信は、送る時間を工夫する必要があります。
タイミングは、顧客ごとに設定するのが有効です。
一般的な案内や告知は、平日の営業時間内での配信で問題ありませんが、一斉送信のみの配信だけでは十分な効果が得られないことも。
例えば、顧客の誕生月にクーポンを配布したり、子どもがいる家庭ならイベントごとにキャンペーンやイベントの告知を配信したりと、タイミングを変えてアプローチすると効果的でしょう。
効果を分析して改善する
従来のメールマーケティングでは、配信後の効果を測定・分析して、問題点を改善することが必要とされていますが、SMSマーケティングでも同様のことがいえます。
そこでおすすめなのが「ABテスト」です。
ABテストとは、内容や要素を変えた2つの仮説を用意して、同一条件のなかどちらの反応がよいかを検証するテストです。
テストする目的を明確にすることで、顧客にとってどちらのパターンが有効かが分かります。
このようにして分析・改善を繰り返すことが、マーケティングを成功させる秘訣です。
SMSマーケティングの成功事例
ここでは、SMSを活用したマーケティング施策を実施して成功した事例を2パターンご紹介します。
どのように導入したらよいのか分からない方は、ぜひ参考にしてください。
化粧品の通販「愛用者アンケート」
1つ目の事例は、化粧品の通販サイトによるアンケート調査の実施です。
導入の背景
消費者庁の取り締まりが強化されるなか、広告における「個⼈の感想です」というワードが使⽤できなくなり、愛⽤者アンケートによるエビデンスが必要になったため実施。
最初はメールでアンケートを送付したが反応が悪く、データが集まりませんでした。
導入内容
SMSを配信して、アンケートフォームへ誘導
導入後の効果
わずか10日間で、アンケート開封数2,164件、アンケート回答数649件、愛用者候補(取材許諾済)のリストを324件獲得。
「リアルタイムな効果・反響分析ができた」との評価でした。
化粧品通販「限定商品の販促」
2つ目の事例は、化粧品通販サイトによる限定商品の販売促進です。
導入の背景
期間限定コフレを、効率よく販売するためSMSの利用を検討。
導入内容
期間限定コフレの販売情報の拡散に、SMSを活用。
SMS配信(14日間で計2回配信)にて、特設サイトへの誘導を実施しました。
導入後の効果
メッセージ到達率は約97%で、URLクリック率は11~14%。
配信コストMR(初回売上によってコストを回収できた指標)は、驚異の11.5となりました。
「圧倒的な費用対効果を実現した」との評価でした。
SMSマーケティングでビジネス成果を上げる4つの戦略
最後に、SMSマーケティングでビジネス成果を高めるポイントを4つご紹介します。
これからご紹介するポイントを意識して、施策を検討してみましょう。
顧客にとって有益な情報を提供する
SMSマーケティングで大切なのは、顧客にとって有益な情報を送ることです。
自社が伝えたいことだけをまとめるのではなく、顧客目線で魅力的な情報を提供しましょう。
SMSマーケティングでは、メッセージだけで意図や魅力を伝えて、リンク先に誘導しなければなりません。
価値の低い情報は、販促効果が得られずアクションにつながらないだけでなく、迷惑なメッセージとして認識されてしまうこともあります。
完結に要点をまとめる
SMSには文字数制限があるため、必要な情報を簡潔にまとめることがポイントです。
短いメッセージのなかに、最も伝えたいこと、魅力、有益な情報を分かりやすく盛り込みます。
この際、商品・サービスの詳細やイベント情報などは、別のコンテンツにまとめて、誘導先で不足分を補うようにしましょう。
また、リンク先のURLも文字数にカウントされてしまうため、短縮URLに設定するのがおすすめです。
オプトインとオプトアウトの導線をわかりやすくする
SMSマーケティングを実施するには、受信者の同意(オプトイン)や配信停止(オプトアウト)の導線を明確にする必要があります。
これは、特定電子メール法が関係しているため、対応必須です。
SMS配信を始める前には必ず同意をとり、顧客の意思でいつでも配信の停止ができるよう案内を明記しましょう。
配信停止の案内方法としては、メッセージ内に案内を記載してWebサイトへ誘導するか、配信停止用のアドレスを貼り付けて、連絡できるよう誘導するなどがあります。
SMS配信サービスを活用する
SMSの配信で懸念されるのは、送信料ではないでしょうか。
企業でSMSマーケティングを本格的に取り入れるのであれば、配信サービスを活用するのがおすすめです。
配信方法の設定や顧客管理機能など、効果的にSMSマーケティングの施策を実施するためのサービスやサポートが受けられます。
無駄がなくなり、業務の効率化やコスト削減が期待できるでしょう。
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まとめ
SMSマーケティングは、高い到達率・開封率が期待でき、CVにつなげやすいメリットがあります。
今までメールマガジンで効果を得られず悩んでいる場合は、SMSマーケティングを導入してみてはいかがでしょうか?
「効率的に配信業務を進めたい」「なるべくコストを抑えたい」とお考えの方は、メディアSMSにお気軽にお問い合わせください。
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